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2006.09.21

右からの自民党批判を恐れるな

護憲運動が盛んであった時代、つまり終戦?冷戦終結の日本の左翼の歴史をざっと振り返ると、1960年中期までは社会党がわりと現実的で共産党がゴリゴリであったらしい。

ところが60年安保のとき最右派である西尾末広・西村英一の一派が社会党を離党し民社党を結成した。 そのあと社会党右派の浅沼委員長が北京で「アメリカ帝国主義は日中共通の敵」と口走り、帰国後の日比谷公会堂における討論会で殺害されてしまうという事件が起きた。

以来、社会党は限りない左傾化のスパイラル過程へと入ってしまった。

共産党がソ連、次に中共と決別するのと入れ違いに社会党はソ連、次に中共に接近して、考えようによっては共産党以上に左傾化した政党となってしまった。


以後問題となってきたのは「自民党より右の議席保持政党が存在しない」ということである。

中道左派の民社党は社共からは右翼反動呼ばわりされてきた。 さらには自民党そのものも社会保障を重視した、経済面では社民主義的な要素の強い政党だ。

この長い『左シフト』の体制下で『右からの自民党批判』は強力なタブーとなってしまった。

この5年間、小泉に切られた者は例外なくサヨクに媚びて左からの小泉批判を繰り返してきた。 中曽根、渡邉恒雄、石破、山崎拓でさえ反小泉に転ずるや靖国の問題等で左傾化した。

左からの小泉批判をすれば、たしかにマスコミ受けはいいだろう。

しかし今やマスコミと一般市民の意見が乖離する時代である。 そんなことをしたらますます嫌われる。

かくして反小泉の側は余計に嫌われ、皮肉にも小泉人気を下支えしてきたといえる。

私にいわせれば安倍晋三でさえサヨクっぽいところを感じるのだ。 本人はいいとしても昭恵夫人が韓国語を熱心に学習しているという話を聞くと気分が悪い。

少なくとも私は、自民党の右に1つ議席保持政党が存在してほしい、と感じている。


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Posted at 09/21 | 主張 | COM(1) | TB(0) |